保育士資格を取得するための試験は、筆記と実技に分かれています。
両方の試験に合格して初めて保育士資格を取ることができます。
幅広い内容を身につける必要があるため、まずは資格の全容を理解しておきましょう。
今回は、保育士の資格を取るための試験の内容と、おすすめの勉強方法について解説していきます。
保育士資格を取ろう!筆記試験の内容は?
保育士の試験は、筆記試験→実技試験の順に行われます。
筆記試験を通過した人のみ実技試験を受けることができるので、保育士資格を取るためには、まずは筆記試験に合格しましょう。
保育士資格の試験は9科目
保育士資格の試験では、保育に関する幅広い知識がジャンルごとに9つの科目に分けられています。
科目によっては、小中学校の保健体育や家庭科の教科書で習ったことがある内容もありますが、普段の生活では馴染みのない福祉の法令や歴史なども含まれます。
4カテゴリに分けると効率的!
保育士資格は科目数が多く内容も幅広いため、近い分野ごとに4つのカテゴリに分けて勉強すると効率的です。
似た内容の科目や近い分野の科目を同時期に勉強することで、頭の整理がしやすくなります。
問題はマークシート方式
保育士資格の筆記試験問題は、すべてマークシート方式です。
正誤の判断を行う◯✕形式や、正解の組み合わせを選んで選択する形式で、答えがわからない箇所も塗りつぶしておけば正解する可能性もあります。
ただし、引っ掛け問題のようなトラップもありますので、マークシート方式だからと言って油断は禁物です。
合格を目指すには、内容を網羅的に勉強しておきましょう。
9科目すべてで6割以上が必要
保育士資格を取るには、9つの科目にすべて合格する必要があります。
合格点は6割以上。
各科目で満点をとる必要はありませんが、どれか一つでも6割を下回ると不合格になるため注意が必要です。
過去問や一問一答を活用しよう
保育士資格の勉強を行う際には、過去の試験問題や一問一答の活用がおすすめです。
過去問と同じ内容が出題されることもあるため、頭に入れておくと合格率がアップします。
実技試験の内容は?
次は実技試験の内容について解説していきます。
例年、実技試験は筆記試験の約2か月後に開催されるスケジュールですので、筆記試験が一段落してから対策を行うという人も少なくありません。
実技試験は3分野から選べる
保育士資格の実技試験では、次の3つの分野の中から2つを選んで受験します。
- 音楽
- 造形
- 言語
選択した2分野の両方で6割以上得点した人のみ合格です。
どの分野を受験するのかの選択は受験申請を行うとき、つまり筆記試験より前に2つの分野を選ぶ必要があります。
合格を目指すなら各分野の試験内容を事前に知って、得意な分野を受験しましょう。
音楽の試験内容は?
事前に告知される2つの課題曲をピアノ・ギター・アコーディオンのいずれかで弾き歌いします。
保育士として実際に働くときに必要な歌や伴奏の技術として、正確なリズムで伴奏できることや明るい歌声かなどを採点される試験です。
伴奏の楽譜は指定されず、自分のレベルに合わせた楽譜を選び、豊かに表現することがカギとなります。
課題曲は童謡が多く、音楽や楽器の経験がある人にとっては比較的クリアしやすい内容です。
造形の試験内容は?
保育の一場面を絵で表現します。
問題内容は試験当日に発表され、指定されたシーンの情景や人を枠内に描きます。
指定される場所や場面、人物の年齢や人数は毎年異なりますが、基本的に保育士と子どもの姿は必ず含まれると考えて良いでしょう。
美術的にセンスのある作品を作るというよりは、指定された内容を満たしている絵であることと、誰にでもひと目でわかる絵であることが大切です。
絵が苦手な人も対策次第では合格可能な試験内容です。
言語の試験内容は?
保育士として子どもに3分間お話をする試験です。
3歳児の子どもが目の前に15人程いることを想定して、対象の子どもたちが楽しめるお話を身振り手振り交えてできるかが問われます。
課題は事前に告知されるものの中から1つを選ぶことができますが、絵本の読み聞かせではなく、何も見ずに話をします。
そのため、お話の内容は丸暗記ではなくオリジナルのアレンジを加えても良いですが、子どもたちが理解できる言葉や喜ぶ表現を取り入れることが大切です。
保育士資格をとるには試験内容の理解から!
保育士資格の取得に挑戦する場合は、まずは試験の内容を理解して、どのくらいの学習時間が必要なのかを考えてみましょう。
スケジュールを組んで効率的に対策することで合格に近づくことができます。
仕事をしながら保育士資格の取得を目指す人は、eラーニングを使った勉強もおすすめです。